A:ぼくの映画少年の部分は、ドラマの仕事でそれなりに満たされたのに、文学少年の部分は取り残されたままだった。それで小説を書きはじめた、というのがひとつ。もうひとつは、死んだとき、「代表作はドラマの『時間ですよ』など」と死亡欄に載って終わっち…
『時間ですよ』(1970)や『寺内貫太郎一家』(1974)、向田邦子新春シリーズなど多数のテレビドラマを撮った演出家の故・久世光彦。久世は50代で文筆業にも進出し、エッセイ・小説を精力的に発表した。
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