私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

深作欣二と新藤兼人・『軍旗はためく下に』『おもちゃ』(2)

『軍旗はためく下に』(1972)の経緯はなかなかに意外なものだった。 歳月を経て、深作欣二は新藤兼人脚本による『おもちゃ』(1999)を撮っている。

深作欣二と新藤兼人・『軍旗はためく下に』『おもちゃ』(1)

『仁義なき戦い』シリーズや『県警対組織暴力』(1975)などで知られた深作欣二監督は、新藤兼人脚本で2本の映画を撮っている。

繚乱始末・『ショーケン』『シナリオ無頼』

いまから20年前、大河ドラマ『元禄繚乱』(1999)が放送された。題材は忠臣蔵、大石内蔵助役の中村勘三郎以下東山紀之、宮沢りえ、石坂浩二、萩原健一、滝田栄、大竹しのぶ、滝沢秀明など豪華絢爛なキャストが顔を揃えている。

大森一樹 インタビュー “電車が生んだ独自の文化”(2006)

出身地の関西を舞台に、自伝的な『ヒポクラテスたち』(1980)や村上春樹原作『風の歌を聴け』(1981)などを撮ってきた大森一樹監督。

曽野綾子 インタビュー(1985)・『時の止まった赤ん坊』(2)

——小説のなかでも、女主人公の「茜さん」がいろいろ苦労しますね。私どもの常識では理解しにくいのですが、病院側の善意を現地人の患者が裏切る場面もあったりして、貧しい人の裏側についてもはっきりとお書きになっていると思いました。でもこういう裏面の…

曽野綾子 インタビュー(1985)・『時の止まった赤ん坊』(1)

保守的、と言うよりクレージーで頑迷な言動の目立つ作家・曽野綾子だが、かつては『天上の青』(新潮文庫)や『華やかな手』(同)、『わが恋の墓標』(同)、『雪あかり』(講談社文芸文庫)など優れた作品を多々発表していた。

蓮實重彦 トークショー “ハリウッド映画史講義” レポート・『夜の人々』(3)

キングブラザースは全く知られていない。合衆国でも1冊の研究書もないわけです。この中に多少の野心をお持ちの方がおられたら、カリフォルニア大学に行かれて、キングブラザースについて書くと言ったら、その指導教授はがたがたと膝をふるわせてお前さんやめ…

蓮實重彦 トークショー “ハリウッド映画史講義” レポート・『夜の人々』(2)

現在、アンドレ・バザンをめぐるシンポジウムが行われていますが、今回の27本を見ていただくほうが、バザンの理論を究明するよりはるかに重要ですから。 『拳銃魔』(1948)、これも素晴らしい。『夜の人々』(1948)によく似た話です。女のほうが悪(悪人)…

蓮實重彦 トークショー “ハリウッド映画史講義” レポート・『夜の人々』(1)

映画評論家・文芸評論家として圧倒的なカリスマ性を誇る蓮實重彦のトークショーが、昨年12月に渋谷にて行われた。

清水綋治 × 中堀正夫 トークショー(実相寺昭雄監督特集)レポート・『悪徳の栄え』(3)

【実相寺監督の人間像 (2)】

清水綋治 × 中堀正夫 トークショー(実相寺昭雄監督特集)レポート・『悪徳の栄え』(2)

【現場でのエピソード(2)】 清水「実相寺は名監督じゃないんだよ、ほんとは(笑)。あの時代にあれだけやっちゃったのは珍しい。名作を目指してたわけでないのは明らかだから。

清水綋治 × 中堀正夫 トークショー(実相寺昭雄監督特集)レポート・『悪徳の栄え』(1)

マルキ・ド・サドの原作を実相寺昭雄監督が映画化した『悪徳の栄え』(1988)。主演級の侯爵役は、実相寺作品に多数登場した清水綋治が演じている。

庵野秀明 × 樋口真嗣 × 樋口尚文 トークショー “十三回忌追善 実相寺昭雄 特撮ナイト” レポート (3)

【樋口真嗣監督の回想 (2)】

庵野秀明 × 樋口真嗣 × 樋口尚文 トークショー “十三回忌追善 実相寺昭雄 特撮ナイト” レポート (2)

【樋口真嗣監督の回想 (1)】 樋口真嗣監督は、『帝都物語』(1988)や『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』(1990)などにスタッフとして参加した。 庵野「ぼくは(実相寺作品を)見てるだけ。スタッフだったのは樋口さん」 真嗣「小僧でしたから、そんなお…

庵野秀明 × 樋口真嗣 × 樋口尚文 トークショー “十三回忌追善 実相寺昭雄 特撮ナイト” レポート (1)

2018年12月に、実相寺昭雄監督を追悼する“十三回忌追善 実相寺昭雄 特撮ナイト”が行われた。

三沢和子 × 宇多丸 トークショー “2018年の森田芳光” レポート・『39 刑法第三十九条』(4)

【『39』の森田演出】 宇多丸「(『39 刑法第三十九条』〈1999〉の)ごはんの量で(吉田日出子さんの)具合悪そうなのが判りますね。普通のお母さんとして演出することもできるのに。

三沢和子 × 宇多丸 トークショー “2018年の森田芳光” レポート・『39 刑法第三十九条』(3)

【出演者について(2)】

三沢和子 × 宇多丸 トークショー “2018年の森田芳光” レポート・『39 刑法第三十九条』(2)

【銀残しの映像 (2)】 『39 刑法第三十九条』(1999)の撮影助手だった沖村志宏氏が、客席から発言された。 沖村「銀残しは、フィルムには銀の粒子が塗布されてまして、粒子が光に反応して映像をつくるんですけど、明るいところは白くなって、感光しない黒い…

三沢和子 × 宇多丸 トークショー “2018年の森田芳光” レポート・『39 刑法第三十九条』(1)

2011年に逝去した森田芳光監督の全作品上映が、2018年11月から12月にかけて行われた。筆者はなかなか予定が合わず、『39 刑法第三十九条』(1999)のみやっと鑑賞。

寺田農 × 中堀正夫 トークショー(実相寺昭雄監督特集)レポート・『ユメ十夜』『ウルトラマンマックス』『シルバー假面』(5)

【現場でのエピソード (2)】

寺田農 × 中堀正夫 トークショー(実相寺昭雄監督特集)レポート・『姑獲鳥の夏』『ユメ十夜』(4)

【現場でのエピソード (1)】

寺田農 × 中堀正夫 トークショー(実相寺昭雄監督特集)レポート (3)

【監督 実相寺昭雄 (2)】 中堀「張家口の小学校で、日本は美しい国だと教わる。小学校で幕を張って、稲垣浩さんの『無法松の一生』(1943)を初めて見るんですよ。人力車で小倉の街を通る印象がすごいと。上陸用舟艇に4泊5日で畳1枚で4人寝かされて、苦労し…

寺田農 × 中堀正夫 トークショー(実相寺昭雄監督特集)レポート・『でっかく生きろ』『あさき夢みし』(2)

【若き日の想い出 (2)】 寺田「(『でっかく生きろ』〈1964〉)演出の実相寺は、ブリューゲルがほしいと。女優さんと喫茶店でお茶飲んで話すんだけど、セットは真っ白にしてくれということで、セットデザイナーですごいのがいてまた真っ白に塗る。モノクロで…

寺田農 × 中堀正夫 トークショー(実相寺昭雄監督特集)レポート・『悪徳の栄え』(1)

『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)、『怪奇大作戦』(1968)などで知られた実相寺昭雄監督が逝って12年。13回忌にあたる2018年12月に、監督映画『悪徳の栄え』(1988)のリバイバル上映と、寺田農氏と撮影の中堀正夫氏とのトークショー…

田中優子 講演会 “家から連へ” レポート (3)

【基調講演 “家から連へ” (3)】 自分の子どもでなくてもいいはずで、少子化で日本人が減ると言われていますが、どこかの国の子どもを育ててもいいわけです。それが連という可能性です。新しい家族をつくっていくということが、これからの社会を豊かにしてい…

田中優子 講演会 “家から連へ” レポート (2)

【基調講演 “家から連へ” (2)】 私たちは個人と家とを対立的に考えてしまいます。家族制度から逃れたい人も出て来て、個人を中心にした文学、私小説があるんですね。江戸時代は家対個人という構図ではなく、家と家でないものという関係でした。幕府は徳川家…

田中優子 講演会 “家から連へ” レポート (1)

花王芸術・科学財団主催で2016年から行われているシンポジウム“これからの家族を考える” 。第1回の山田太一氏の講演を聴講し、第2回は行きそびれたが、2018年11月の第3回は参加することができた。

君塚良一 インタビュー(2005)・『MAKOTO』(5)

君塚:ただ、僕は今回の映画では、それを引きの画で撮るべきだと思いました。それに東山(東山紀之)さんと和久井(和久井映見)さんが見詰め合ってくれているのに、カメラをその間には入れられないですよ。でもそれも僕の思い入れとか好みというだけですよ…

君塚良一 インタビュー(2005)・『MAKOTO』(4)

でも、今回はそれでもいいから、一人の人間に二つのことをやらせてみました。そうやって人間の真実に迫っていった結果、今度は逆に悪役というものも居なくなってしまった。それもまた人間の真の姿ですよね。実は、この映画を撮った後にTVドラマの脚本も書い…

君塚良一 インタビュー(2005)・『MAKOTO』(3)

(承前)『踊る大捜査線THE MOVIE』(1998)などで知られる脚本家・君塚良一が初監督した映画『MAKOTO』(2005)。以下に、公開当時のインタビューを引用したい(明らかな誤字は訂正し、用字・用語は可能な限り統一した)。