私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

藤子不二雄A原作ドラマ『愛ぬすびと』のシナリオ(脚本:佐々木守)を読む (2)

【第1週/第2話】

藤子不二雄A原作ドラマ『愛ぬすびと』のシナリオ(脚本:佐々木守)を読む (1)

妻の入院費を稼ぐために結婚詐欺を繰りかえす青年・愛誠を描いた、藤子不二雄A『愛ぬすびと』(復刊ドットコム)。藤子Aの長いキャリアの中でも上位に位置するであろう傑作で、筋の面白さに加えて凝ったコマ割りやペンタッチも魅惑的で脂が乗りきっており、フ…

なべおさみ × 満田かずほ監督 トークショー レポート・『独身のスキャット』(3)

【俳優について】 なべ「あらゆる役者は(出演作に)思い入れってありません。優れている役者ほどない。役者は自分が注ぎ込んだ情熱を忘れるって性(さが)がないと、次のものに取り組めない。

なべおさみ × 満田かずほ監督 トークショー レポート・『独身のスキャット』(2)

【キャリアの回想】 なべ「三木鶏郎の事務所でものを書けって言われて、書いたら売れちゃった。電通の部長さんが仕事つけてくれちゃって、それで間違った方向に行って。昭和33年からやってたけど、35年から水原弘の付き人やって。2年8か月やって、その後はハ…

なべおさみ × 満田かずほ監督 トークショー レポート・『独身のスキャット』(1)

ウルトラマンをヒットさせていた円谷プロダクションが大人向けドラマに初進出したのが、『独身のスキャット』(1970)。瀟洒な室内で物語が展開し、いま見直すと昭和のイケてる男女が次々登場するのが面白い。 平凡なサラリーマン(なべおさみ)が、自身のマ…

飯島敏宏監督 × 古谷敏 トークショー レポート・『ウルトラセブン』(2)

【『セブン』について (2)】 『ウルトラセブン』(1967)の第40話「セブン暗殺計画(後編)」には、砂山での戦いのシーンもある。

飯島敏宏監督 × 古谷敏 トークショー レポート・『ウルトラセブン』(1)

いまも絶大な人気を誇る『ウルトラセブン』(1967)の放送開始から、今年で50周年。町田市の鶴川にて、50年記念の『セブン』上映会と飯島敏宏監督 × 古谷敏トークショーがあった。

山田太一 インタビュー“よき相互依存っていうのかな。人間、一人じゃなんにもできないんですよ”(1985)(6)

山田太一 インタビュー“よき相互依存っていうのかな。人間、一人じゃなんにもできないんですよ”(1985)(5)

山田「そのうち、映画もだんだん厳しくなってきて色々なことがあって。なんか脚本家になったほうが自分を自由に表現できるんじゃないかって思い始めたのね。もちろん外的事情もいろいろあって、それで七年間いて辞めちゃったんです。辞めてからはもうずっと…

山田太一 インタビュー“よき相互依存っていうのかな。人間、一人じゃなんにもできないんですよ”(1985)(4)

山田「一つ一つのシーンはチャーミングでね、面白いと思って見てるんだけど、よく考えると別に何のストーリーもなかったなっていうのが、僕の理想なんですよ。あとは現実の味わいをね、例えば恋人と二人で歩いてたりするときに楽しいっていう気がするとか、…

山田太一 インタビュー“よき相互依存っていうのかな。人間、一人じゃなんにもできないんですよ”(1985)(3)

山田「そりゃ(完成作品は)僕が考えていた最初のシナリオとはね、いかにそうやって俳優さん選んだって、色々したって、違うわけですよ。演出家が違うわけですから。その違いがマイナスの違いだって感じたときはね、怒ったり、議論したりする。そういうこと…

山田太一 インタビュー“よき相互依存っていうのかな。人間、一人じゃなんにもできないんですよ”(1985)(2)

山田「(『ふぞろいの林檎たち』〈1983〉では)じゃそれには誰がいいだろうかって。そういう試みは今までなかったですよね。既成のある一曲を使うってことは、僕も今までに何度もやってきてるけど。それで、サザン(サザンオールスターズ)がいいんじゃない…

山田太一 インタビュー“よき相互依存っていうのかな。人間、一人じゃなんにもできないんですよ”(1985)(1)

共立女子短期大学の国語専攻の方々が発行した機関誌「あかね」第31号(1986年4月発行)を、最近入手することができた。

山田太一 インタビュー(1985)・『ちょっと愛して…』

山田太一先生の作品は、代表作でなくて知名度の低いものでも秀作・佳作がある。テレビ『ちょっと愛して…』(1985)もコミカルでちょっとビターな佳品だが、その放送の際のインタビュー記事を最近入手できたので以下に引用したい。広報誌「ららぽーと」No.11…

坂元裕二 × 是枝裕和 トークショー レポート・『カルテット』『歩いても、歩いても』(3)

【『カルテット』(2)】 坂元「(企画が)通ったのは、プロデューサーとディレクターががんばってくださって。ぼくは、こうしないと書けないと、ときに不機嫌になって。レアなケースですね。

坂元裕二 × 是枝裕和 トークショー レポート・『それでも、生きてゆく』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『カルテット』(2)

【『それでも、生きてゆく』(2)】 坂元「被害者と加害者は、ぼく是枝さんの作品から学んだなと。『誰も知らない』(2004)のYOUさん、あれでいろんなことに気がついて。

坂元裕二 × 是枝裕和 トークショー レポート・『それでも、生きてゆく』(1)

テレビ『それでも、生きてゆく』(2011)や『最高の離婚』(2013)、『カルテット』(2017)などの秀作をコンスタントに発表している脚本家・坂元裕二。映画『歩いても、歩いても』(2008)や『海街diary』(2016)などのほか、マスメディアをめぐる論客とし…

きょうのほんだな a bookshelf on the planet

4、5年前、渋谷で乗り換えたら、混み合った山手線の車内にて『職業としてのAV女優』(幻冬舎新書)を、カバーもつけずに堂々と読んでいるおっさんがいた。その瞬間は見ていて恥ずかしかったが、しかし変に隠さないのはすがすがしいな…と後で思い直した。

リリー・フランキー × 塚本晋也 トークショー(甦る映画魂 The Legend of 石井輝男)レポート・『盲獣vs一寸法師』(3)

リリー・フランキー × 塚本晋也 トークショー(甦る映画魂 The Legend of 石井輝男)レポート・『盲獣vs一寸法師』(2)

【撮影現場の想い出 (2)】 リリー「スタッフが、石井(石井輝男)さん除くと平均21歳くらい。石井さん入れると40くらいになる」

リリー・フランキー × 塚本晋也 トークショー(甦る映画魂 The Legend of 石井輝男)レポート・『盲獣vs一寸法師』(1)

『網走番外地』シリーズ(1965〜1967)、『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1967)などアクションやサイコ系の映画を多数手がけた石井輝男監督。晩年は『ゲンセンカン主人』(1993)や『ねじ式』(1998)といったインディペンデント作品を撮り、遺作は乱歩原…

野呂圭介 × 葛生雅美 × 岡田裕 トークショー(映画監督 鈴木清順の世界)レポート・『踏みはずした春』(3)

【清順の人物像】 野呂「葬儀で弟の健二(鈴木健二)さんおっしゃってて、頭いい人だったと。でもひとことも言わない。小学校では神童って言われた。東京で十指に入るくらい。そんな人が考えるんだから(『関東無宿』〈1963〉で)赤くなったぐらいでびっくり…

野呂圭介 × 葛生雅美 × 岡田裕 トークショー(映画監督 鈴木清順の世界)レポート・『踏みはずした春』(2)

【清順演出について (2)】 葛生「『関東無宿』(1963)で真っ赤になるところは、B班の撮影から帰ってきたらステージのあの部屋があって、やたらに美術(スタッフ)があっちこっちに。手が足りないから照明も手伝って、障子に細工して何やってんだと思った。…

野呂圭介 × 葛生雅美 × 岡田裕 トークショー(映画監督 鈴木清順の世界)レポート・『踏みはずした春』(1)

鈴木清順監督が今年2月に逝去。『けんかえれじい』(1967)や『殺しの烙印』(1967)、『ツィゴイネルワイゼン』(1980)などで知られる巨匠で、筆者にはテレビ『美少女仮面ポワトリン』(1990)での怪演など俳優としての仕事も印象深い。

妄想族日誌(2017年5〜6月)

5月某日 半年ぶりの身辺雑記。ゴールデンウィークが明けた後は、だいたい怒りやショックを感じるできごとが降りかかってくる、という年が多い。今年もそうだった。休みで弛緩している私に、神さまが筋金入れてやろうってか。嗚呼…。

山田洋次のガチな心情・『家族はつらいよ』『虹をつかむ男』

巨匠・山田洋次監督の新作『家族はつらいよ2』(2017)の公開に合わせて『家族はつらいよ』(2016)がテレビ放映され、見ているとつくり手の心情について思うところがあった。予定調和だ凡庸だと批判されることの多い山田作品にも何となく漏れ出てくるものは…

片渕須直監督 トークショー(第41回日本カトリック映画賞授賞式)レポート・『この世界の片隅に』(2)

クラウドファンディングはインターネットでやるもので、参加していただいた方の年齢が限られていて。お金を出せてインターネットをいじれるということで、上も下も限られる。でも映画館で上映してみると20〜80代、上は90歳を越えた方までごらんいただいて、…

片渕須直監督 トークショー(第41回日本カトリック映画賞授賞式)レポート・『この世界の片隅に』(1)

昨年11月の公開以後、完成度の高さやクラウドファンディングという制作形態が話題を集めたアニメーション映画『この世界の片隅に』(2016)。5月に第41回日本カトリック映画賞を受賞し、中野にて授賞式が開催された。

野木亜紀子 × 磯山晶 トークショー レポート・『池袋ウエストゲートパーク』『木更津キャッツアイ』『流星の絆』(3)

【磯山作品を振り返る (2)】 磯山「『池袋ウエストゲートパーク』(2000)は、最後に台本の締め切りと撮影が押してて。そんなころに(宮藤官九郎が)多重人格のことをCDになれよって書いてきたときは、すごいなこの人って思ったのを覚えています。こんな(シ…

野木亜紀子 × 磯山晶 トークショー レポート・『逃げるは恥だが役に立つ』(2)

【『逃げるは恥だが役に立つ』】 野木亜紀子脚本と新垣結衣主演の3度目のタッグによる『逃げるは恥だが役に立つ』(2016)。磯山晶氏は編成としてクレジットされている。第6話の電車のシーンが上映された。

野木亜紀子 × 磯山晶 トークショー レポート・『空飛ぶ広報室』『重版出来!』『逃げるは恥だが役に立つ』(1)

昨2016年に大ヒットしたテレビ『逃げるは恥だが役に立つ』。5月に早稲田大学小野記念講堂にて、『逃げ恥』の脚本・野木亜紀子と磯山晶プロデューサーとのトークショーが行われた(予約は20分で埋まったという)。司会は岡室美奈子・早大演劇博物館館長が務め…

角川春樹 インタビュー “角川春樹の逆襲 地震も止める男が再び文化を変える”(2000)(2)

ハワイで受信した宇宙人のメッセージ ――それにしても文庫やノベルスに“ハルキ”という名前を冠するのはなぜなんですか? 春樹 だって角川とは言えないじゃない、今(笑)。新・角川文庫とも言えないわな(一同爆笑)。

角川春樹 インタビュー “角川春樹の逆襲 地震も止める男が再び文化を変える”(2000)(1)

2005年に刊行された角川春樹『わが闘争』(ハルキ文庫)を、文庫版を書店で見かけたのを機に再読して、日本においてメディアミックスを確立した春樹のカリスマ性とトンデモぶりに改めて唸った。そこでこの『わが闘争』刊行の5年前(2000年)に行われた春樹イ…

立花隆はJ・J氏になったか・『ぼくはこんな本を読んできた』

「正論」2017年6月号にて、小浜逸郎が「シリーズ日本虚人列伝」と題して立花隆批判を寄稿している。マスコミで立花が非難されるのはもはや日常茶飯事になってしまったが、ひところの彼は“知の巨人”などともてはやされたものであった。個人的感傷も含めて、そ…

実相寺昭雄演出『歴史はここに始まる』

4月に渋谷にて行われた特集上映“実相寺昭雄の光と闇”のおかげで、テレビの教養番組『歴史はここに始まる』(1975)を鑑賞することができた。

品田冬樹 × 長谷川圭一 × 仁科貴 トークショー レポート・『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(3)

【特撮のエピソード (2)】 箱根・大桶谷にてバラゴンとゴジラが戦う。

品田冬樹 × 長谷川圭一 × 仁科貴 トークショー レポート・『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2)

【本編の撮影現場】 仁科貴氏は『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)にも出演していた。

品田冬樹 × 長谷川圭一 × 仁科貴 トークショー レポート・『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(1)

太平洋戦争の怨霊を背負って、日本を襲撃するゴジラ。謎の老人によって眠りから覚めた護国聖獣モスラ・キングギドラ・バラゴンが、ゴジラを迎撃する。

樋口真嗣 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『帝都物語』『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』(2)

真嗣「50過ぎると、昔の自分のを見てた人から「またああいうのやってください」って言われて。ガメラとか。表向きは嬉しいって言うけど、やるわけねえだろ! あ、これだったんだなっていまにして思う。

樋口真嗣 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『おかあさん』(1)

『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)などのガメラシリーズの特技監督、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2015)や『シン・ゴジラ』(2016)の監督として知られる樋口真嗣は、かつて実相寺昭雄監督『帝都物語』(1988)や『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』…

寺田農 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『おかあさん』(2)

寺田「『でっかく生きろ』(1964)の後、360日会ってるくらい。実相寺はひとりっ子で、ぼくは姉と妹がいたけど男ひとり。ひとりっ子同士みたいで、合いましたね。お前らモーホーだとか言われて、それくらい仲が良かったね」

寺田農 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『おかあさん』(1)

テレビ『ウルトラマン』(1966)や映画『無常』(1970)、『屋根裏の散歩者』(1992)、『シルバー假面』(2006)など、実相寺昭雄監督と俳優・寺田農は多数の作品で組んだ。

原知佐子 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『おかあさん/さらばルイジアナ』(2)

【『おかあさん』(2)】 原「克明に覚えてますけど、その日はバレンタインデーで、終わったら川津(川津祐介)くん誘って飲みに行こうかなって。2月14日の夜9時から9時半までの本番ですから、飲みに行くのにちょうどいい時間じゃないですか。でも恋人来てるか…

原知佐子 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『おかあさん/さらばルイジアナ』(1)

渋谷で開催された特集上映“実相寺昭雄の光と闇”では、実相寺夫人の原知佐子氏のトークショーが行われた。原氏は映画『その場所に女ありて』(1962)、山口百恵主演のテレビ『赤い疑惑』(1975)や『赤い衝撃』(1976)などで知られ、最近は『進撃の巨人 ATTA…

池田秀一 トークショー(実相寺昭雄の光と闇)レポート・『おかあさん/あなたを呼ぶ声』

テレビ『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)といった特撮ドラマ、映画『哥』(1972)や『屋根裏の散歩者』(1992)など多彩な作品を遺した実相寺昭雄監督。没後10年を経て、4月に渋谷にて特集上映“実相寺昭雄の光と闇”が開催された。

中島ゆたか トークショー レポート・『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』(2)

【『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』】 この日上映された『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』(1974)では、梅宮辰夫の愛人役。

中島ゆたか トークショー レポート・『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』(1)

1970年代に映画『直撃!地獄拳』(1974)や『トラック野郎・御意見無用』(1975)、テレビ『Gメン.75』(1975〜1980)などさまざな作品に登場し怜悧な魅力をふりまいた中島ゆたか。筆者はリアルタイムの世代ではないが、映画『殺人遊戯』(1978)や『蘇える…

ビューティフル ドリーマー・『東京幻夢』

『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)により知られる実相寺昭雄監督がかつて手がけた短編映画『東京幻夢』(1986)。

山田太一の薦める本(1996・1998)

意外な人が意外な本を推薦していると、こんな本を読んでいるのかと面白い。以下に引用するのは、脚本家の山田太一氏が薦める本である。山田氏が古今東西の文学について答えているのは時おり目にするが、20年前の「文藝春秋」ではビジネスパーソンに薦める本…

ひし美ゆり子 × 三輪ひとみ × 中堀正夫 トークショー(実相寺昭雄 特撮オールナイト)レポート(3)

【『ウルトラセブン』12話】 『ウルトラマン』(1966)や『ウルトラセブン』(1967)など初期ウルトラ作品でデザインを一手に手がけた成田亨は、後年に円谷プロと対立した。