私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

大山のぶ代 インタビュー(2003)・『ドラえもん』(1)

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 いまだ継続するテレビ『ドラえもん』(1979〜)は、2005年に声優陣が一新された。そのメンバーが現在まで継続しているが、声変わりする以前の大山のぶ代主演時代もなつかしく感じる。大山が勇退する2年前の2003年3月に受けたインタビューを、以下に引用したい。

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河崎実監督 インタビュー(2008)・『ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発』

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 北海道に宇宙怪獣ギララ出現。札幌を破壊しサミット開催中の洞爺湖へ迫るギララに、各国首脳陣はあの手この手で挑戦するが、全く歯が立たない。だがスポーツ紙記者(加藤夏希)や地元の村人たちによる祈りが通じて、伝説のタケ魔人(ビートたけし)が復活した。 

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山田太一脚本『シャツの店』最終話をめぐる議論

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 八千草薫の追悼として『シャツの店』(1986)の最終話が再放送された(「あの日 あのとき あの番組」)。仕事ひと筋で時代遅れのシャツ職人(鶴田浩二)が妻や息子の反乱に遭ってとまどうさまを笑いとペーソスを交えて描いた傑作で、今回の再放送ではネット上などで改めて反響を呼んでいる。

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井上ひさしと財津一郎・『薮原検校』『小林一茶』(2)

小説で食えるのに、何も芝居にまで手を出すことはないじゃないか、と陰口をたたかれる世界である。

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井上ひさしと財津一郎・『薮原検校』『小林一茶』(1)

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 戯曲に小説、評論、映画・テレビ脚本など多彩な仕事を遺した、故・井上ひさし。この偉大な作家は喜劇的な趣向やヒューマニズムあふれる作風、啓蒙精神に満ちた言動などから温厚な印象を感じさせるが、その生涯はトラブルで彩られていた。

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