私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

山際永三 × 藤木孝 × 星輝美 トークショー レポート・『狂熱の果て』(1)

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 女子高生の主人公(星輝美)は若い男女のグループ・六本木族に入り、ジャズ奏者(藤木孝)と出会って惹かれた。そしてメンバーみなで葉山の別荘へ行くが、老女をひき殺してしまう。グループのリーダー(松原緑郎)は、ジャズ奏者に罪をなすりつけた。

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寺脇研 インタビュー “いま問題は一人ひとりがどう生きるか、その集積として国がある”(2007)(2)

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Q.教育に関しては、JanJan紙上では例えば「日の丸・君が代」などについては議論が活発ですが、こうしたことは教育全般から言えばむしろ特殊で、(九九のような)基礎的知識や、共通の道徳などといった教育とはまた別なもののような印象があります。

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寺脇研 インタビュー “いま問題は一人ひとりがどう生きるか、その集積として国がある”(2007)(1)

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 文部官僚としてメディアに多々登場したほか、映画評論家としても知られる寺脇研。2007年の参院選前のインタビュー記事(JanJanのサイトに掲載)があったので、以下に引用したい。この時期は第1次安倍政権の終盤で、ゆとり教育の非難がかまびすしいころであった。

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山田太一 インタビュー「人間に大事なものは論理より思想より、存在。」(1994)(2)

 相手の身になるといっても、例えば兄弟でもお父さんでもお母さんでもいいんですけれども、おなかが痛いと言ったとしますね。ああ、痛いんだろうなというふうに思うことはできるけれども、自分も痛くなるわけにはいきません。相手の身にすっかりなることはできません。だから理解というものには当然限界がある。どこまでいったって、完全に理解することはできません。ですから他人を理解しよう理解しようと思いながら生きていると、ああ、いつも私は至らない、理解できないっていうふうに、壁にぶつかってしまうわけですね。

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