三沢和子 × 宇多丸 トークショー “2018年の森田芳光” レポート・『39 刑法第三十九条』(3)
【出演者について(2)】
三沢和子 × 宇多丸 トークショー “2018年の森田芳光” レポート・『39 刑法第三十九条』(2)
【銀残しの映像 (2)】
『39 刑法第三十九条』(1999)の撮影助手だった沖村志宏氏が、客席から発言された。
沖村「銀残しは、フィルムには銀の粒子が塗布されてまして、粒子が光に反応して映像をつくるんですけど、明るいところは白くなって、感光しない黒いところは銀が残るんですね。最終的に漂白といって残っている銀を取り払って抜けのいい画をつくるんですが、その漂白の行程を外して抜けの悪い画を作るという感じですね。発色を抑えて、黒い部分はさらに黒くなる」
三沢「銀残しも何パーセントってあるんだけど、この映画は100パーセントにしたんですね」