【脚本執筆について (2)】
黒沢「(脚本の執筆のときに)カット割りを考えて書いているということはないです。カット割りは別な頭を使っていて、ロケハンや俳優と話してるときにできてくるもので。
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黒沢「(脚本の執筆のときに)カット割りを考えて書いているということはないです。カット割りは別な頭を使っていて、ロケハンや俳優と話してるときにできてくるもので。
続きを読む【過去の原作つき作品 (3)】
黒沢「キャスティング的にも、もしその(原作通りの)構成でつくったら、重要そうに出てくるけど途中でどうでもよくなるって人に誰をキャスティングすればいいのか。一流の人だと見ている人は拍子抜けで、無名の人だとそりゃそうだよねってなって、なかなか難しい。
『予兆』(2017)では、東出(東出昌大)さんが演じるおそろしい役は、ずばり宇宙人ですね。最初に高橋洋のプロットでは、途中で乗り代わって、とりついてる宇宙生物が別の奴に乗り代わる。長い物語で、キャスティングはどうするの? 同じキャラですよっていうけど、キャストが明らかに違うから。東出さんが女装するわけにいかないし。東出さんが別の女優さんに代わるのは、どうなる?って見ている観客は驚くだろうけど、えってがっかりする。文字で書かれてるのと違って、見ている人にはわずらわしく興味を削ぐことになる。そこで東出さん一本で通すことにしたんです。
『クリーピー』(2016)は、原作でおそろしい主体が変わるのは、変えました」
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黒沢「粛々と取り組んだんですけど、絵があると難しい。キャスティングは絵の通りにいかないですが、蜘蛛の巣など美術はマンガに似せてつくるけど、マンガ通りではない.愛好者から見るとまがいものかな。
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