私の中の見えない炎

おれたちの青春も捨てたものじゃないぞ まあまあだよ サティス ファクトリー

大林宣彦 × 犬童一心 × 手塚眞 トークショー レポート・『瞳の中の訪問者』(2)

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【『瞳の中の訪問者』(2) 】

犬童「船でふたりで話すシーンから山荘に行って殺した女と同じことをさせるシーンとか、峰岸(峰岸徹)さんが同じ女を2度殺すってつくりにも感動したし。『HOUSE』(1977)は大林さんの中で歯止めがあった気がして。戦争が背景にあるので、叙事詩的というか戦争という事実があって、叙情・情感が盛り上がる。バラバラの女の子に南田洋子が戦争を教えていたというか。でも『瞳の中の訪問者』(1977)には歯止めがない」

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大林宣彦 × 犬童一心 × 手塚眞 トークショー レポート・『瞳の中の訪問者』(1)

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 テニスのインターハイを目指して特訓していた主人公(片平なぎさ)は、ボールが目に当たって負傷。無免許医ブラック・ジャック宍戸錠)の角膜移植手術を受ける。恢復した主人公だが、手術後に視界に謎の男(峰岸徹)が現れるようになった。

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小原乃梨子とおはなしフェアリーズ 朗読会 レポート(2017年1月)

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 ブックハウス神保町にて毎月行われてきた小原乃梨子とおはなしフェアリーズの朗読会が、今回で最終回を迎えた(ブックハウス神保町が今年2月で閉店するゆえ)。昨2016年は、筆者は朗読会の日に所用の入ることが多く、久々の観覧となった(久々で最終回…)。

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山田太一 インタビュー “ドラマを書いて思い知るのは、自分を根拠にできない他者がぎっしりいるということ”(1998)(1)

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 最近、脚本家・山田太一氏関連の資料をいろいろ調べていて、1998年秋のインタビュー記事(株式会社アイキューブのサイトにあったのをかつてプリントアウトしていた)が出てきたので以下に引用したい。自身が身を置くテレビの世界や家族など他の媒体でも触れている内容が多いが、ある意味で山田氏のぶれなさが判るように思われる。「現金を包む」話は、この時期の舞台『黄金色の夕暮』(『読んでいない絵本』〈小学館文庫〉収録)にもあった。

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